今回は、私の就職活動での面接失敗談について書きます。
書類選考や筆記試験はまずまず通過することが多かったのですが、まぁ面接が大の苦手でして(^^;
今、振り返ってみても失敗してばかりだったな、とんだ勘違いをしていたなと感じています。
これから面接試験を控えている方は、私と同じ失敗をしないように気を付けてくださいね。
1.動物園飼育員で働くイメージが欠けていた
動物園飼育員を目指しているのにどういうこと?と思うかもしれません。
就職活動前には、私も先輩飼育員さんとお話したり、あるいは書籍やネットニュースなどで動物園や飼育員に対する知識を深めていました。
インターンシップで実際の飼育員の仕事も経験していました。
また、そうした知識や経験をもとに「将来は自分も動物園飼育員で働きたい!」という希望で胸を躍らせていました。
しかし、それらは一部の情報ばかりであって、表面上の動物園飼育員の仕事しか見ていませんでした。
そのため、自分がどうやって具体的に働いていくかというイメージが欠如していました。
別の言い方をすれば、「動物園飼育員という仕事に憧れていた。」というのが正しかったのかもしれません。
学生時代にお会いした飼育員さんは、調査研究や教育普及等、希少種繁殖ととても熱心な方ばかりで、就職活動時は、そんな方々と同じように働きたいと「憧れていた」んだと振り返って感じます。
そんな状況で面接試験に臨んで、志望動機や動物園飼育員としてどんな働きたいと聞かれたとしても、とっても抽象的で、専門用語やどこかの本で書かれているような内容ばかりしか回答できませんでした。
数多くの受験者が受けている中でそんな回答ばかりでは、何度受けても採用には至りません。
かなり痛い失敗の一つでした。
【失敗からの教訓1】
皆さんは「動物園飼育員として働く」というイメージは正しく持てていますか?
どのように動物や来園者に接し、どのように動物園に貢献しますか?
まずはいろんな情報から動物園飼育員の仕事を知って、自分が働くイメージを具体的に持ちましょう。
2.熱意の空回り
面接試験で自分のより良いところを見せよう、採用側に熱意を伝えようと思うのは誰しもあることだと思います。
ただ行き過ぎるとそれは逆効果になります。
動物園飼育員になりたくて、なりたくて仕方なかった(憧れまくっていた 笑)私は妙な力が入ってしまって失敗ばかりでした。
一つ一つの回答をだらだら演説してしまったり、全然関係ない質問なのに自己PRを無理やりねじ込んでみたり
どうにかこの熱意を伝えなければと空回りをしていました。
【失敗からの教訓2】
面接というのは、採用側と受験者のコミュニケーションです。
こうした一方的に話す、暴走するような受験者は印象がよくないです。
相手(採用側)の質問を聞いて、的確に自分の意見を述べる、
その意見の随所に、自分の熱意を見せる程度で良いのかもしれません。
あと面接前の緊張のため、余計な力が入りそうな方は一度、深呼吸すると良いと思います。
3.準備不足
動物園のことや飼育員のことについてはよく調べていたと思います。
ただ実際に働く自治体や会社等については、あまり調べていなかったことも多かったため、本番での準備不足を痛感したことがありました。
あとは模擬面接の数が少なく、面接という場に慣れていないまま、本番の面接を受けてしまい、結果失敗してしまったという悔しい経験もあります。
【失敗からの教訓3】
準備不足でせっかくの機会を逃してしまうのは大変もったいないことです。
動物園や飼育員だけでなく、働くイメージを持ちながら自治体や会社等について調べておく、模擬面接などで面接試験の雰囲気にあらかじめ慣れておくといった準備をしっかり行いましょう。
4.想定質問回答集をガチガチにつくりすぎていた
面接でよく聞かれる質問に対して、回答集をつくるのは自分の考えを整理するうえで役立つかと思います。
本サイトの記事にも、想定質問問題集の記事を別に作成しています(詳しくはコチラ)。
少しでも良い回答しようと意気込み、私も想定質問回答集を作成しました。
しかし、その先が問題でした。
失敗したくないという思いから、想定質問回答集を何度も読んで、暗記して答えれるようにしてしまいました。
面接は暗記大会ではないので、あまりにもきっちりすぎる回答はかえってウソっぽく聞こえてしまい、採用側の印象はよくありません。
また、聞かれた質問とずれた回答をしてしまったり、想定していなかった質問はうまく答えられなかったりするなどといった失敗も経験しました。
【失敗からの教訓4】
面接はコミュニケーションなので、聞かれた質問に考えて答えるという基本は守るべきです。
また、想定質問回答集を作成することは悪いことではありません。
ただ回答文を暗記せずに、キーワードで考えたほうがいいです。
例えば、この質問に対しては、○○の話題で○○について話すとした方が頭が整理しやすく、臨機応変に対応できるはずです。
5.ヨイショの連発と動物園の方針とのギャップ
どうしても動物園で働きたい!採用されたいという気持ちが強かったため、その動物園の良いところばかり、次々挙げてしまったり、他の受験者と差別化のため奇をてらった回答をしてしまいました。
また、上辺の情報だけで判断してしまい、その動物園の方針や考えなどについて理解せずに受験してしまい、今後の方針の全く別方向の回答してしまって大恥をかいた経験もあります。
【失敗からの教訓5】
その動物園の良いところに共感したり、関心をもつことは悪いことではありませんが、それだけではただのファンです。
採用試験は単なるファンが欲しいのではなく、動物園やその自治体、会社で今後働いてくれる人材を欲しています。
そのため自分が何ができるのか、どう貢献していくのかということを採用側に示さなければなりません。
また、実際に動物園を訪れて飼育員さんにお話を聞いてみたり、動物園HPや広報など念入りにチェックしてみたりすると、その動物園の方針や考え、強みや改善しようとしていることが見えてきます。
自分勝手に解釈してしまうのは、危険なので注意しましょう。
6.自己否定と負のスパイラル
こうした失敗を重ねていくと、この業界に自分は必要ない人材なのではないかな、動物園飼育員になるのは無理なのかと感じてネガティブな状況になってしまいます。
そして次の試験でもうまく自分を表現できなくて、また不合格になってしまうという負のスパイラルに陥ります。
(負のスパイラルについてはコチラの記事も参考にしてみてください。)
実際、私も経験をしていたので、立ち直るのに時間がかかりました。
【失敗からの教訓6】
終わった試験について、ウジウジ考えていても仕方ありません。
失敗したと思う点があったら、次に向けて改善をすればいいですし、そうした点が特になければ、たまたま他の方が欲しかっただけ(自分が悪いわけではない)です。
また、そうした経験ができただけでも自分は一歩ずつ動物園飼育員へと近づけていると前向きになりましょう。
いかがだったでしょうか。
就職活動していた時は、本当に失敗の連続でした(^^;
皆さんが面接試験を受ける際には、ぜひ気を付けてみてくださいね。
少しでも参考になれば幸いです。