今回、ご紹介する本はコチラ

動物翻訳家/片野ゆか著(集英社)

以前やっていたブログでも紹介した本ですが、個人的におススメの一冊です。
この本には4人の飼育員さんとその担当動物の日々について書かれています。
動物園は楽しいところ!動物園飼育員は大好きな動物と一緒に仕事ができて楽しい!というイメージを持っている方も多いかもしれません。
ただ、その裏側には、飼育員さんたちの努力、葛藤の連続があります。

動物たちと共に過ごす日常の中でトラブルはつきものですし、それらの解決へと動いていかなければなりません。
同じ言葉を話せない動物たちの言葉にいかに耳を傾けて、代弁できるのか、そして行動できるのかというのは、飼育員として共感する部分が多いです。
これから飼育員を目指そうという方は、この本に登場する飼育員さんがどのように動物たちに寄り添って、動物たちの声を聞いているのか、そして問題解決にどう行動しているのかについて注目してみると今後の役に立つかと思います。

また、物語はハッピーエンドで終わるように締めくくっていますが、動物たちを飼育している以上、これからも続いていきます。
新しい展開を迎えるかもしれませんし、別の問題が発生するのかもしれません。
さらに、この本に紹介されていないところでも全てうまくいっているわけではなく、飼育員や飼育動物によってさまざまな問題を抱えています。

飼育員を目指している方は、イベントや講演、実習などで現役飼育員さんにお会いした際には、どんな問題に向き合って取り組んでいるのかということを聞いてみるのもよいと思います。
守秘義務がない範囲で、今取り組んでいることについて熱く語ってくれる飼育員さんが多いはずです。
また、こうしたお話を聞くことは、問題解決のコツや気を付ける点などを知ることができた、自分が将来働いた際のイメージの構築に役立つかと思います。
(まぁ実際には想定以上にややこしい事態になることも多いのですが・・・。

この一冊で、飼育員さんの日常と動物園の裏側が見えてくる本なので、試験勉強の合間やモチベーションアップのためにも一読をお勧めします。

文庫本はこちら↓

 


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