飼育員を目指しているほとんどの学生さんは
新卒で飼育員になりたい!
…って思いますよね。
しかし、 新卒で飼育員になることはとても難しいと言われています。
今回は新卒で飼育員になることが難しい理由と新卒で採用されるためのア ドバイスを書いていきます。
〇新卒で飼育員になるのは難しい?
元々、飼育員の採用は欠員募集が中心であるため、 そもそも採用人数が少ないです。
加えて一般企業の採用形式と違い、動物園飼育員の場合、 新卒限ったの募集が少ないです。
そのため、既卒の他園で働いている方や転職される方、 いわゆる経験者と同じ試験を受験しなければなりません。
いくつかの自治体や動物園では、 経験者と新卒の方を分けて採用試験を実施したり、 経験者が欲しい場合は、 募集要項に勤務経験や資格を設けていたりしますが、 こうした配慮はまだまだ少数派です。
多くの動物園では、新卒既卒関わらず募集し、 その中から欲しい人材を採用する流れになっています。
ちなみに新卒の方にとって、経験者と同じ試験を受けることは、 経験者の方が優位なのでは?と感じるかもしれません。
しかし、 実際には新卒で飼育員になった方も数多くいらっしゃいます。
経験者がいるからと臆することなく、 自分にも十分チャンスがあると思って、 試験にのぞんでみてください。
〇新卒で飼育員になりたい方へアドバイス
・早くから準備して行動する
多くの企業もしくは自治体等の就職活動は卒業前1年間~ 1年半が目安ですが、飼育員を目指すのであれば、 早い段階で就職を意識した行動をしてもよいと思います。
・チャンスの多さを生かす
働きながら、転職活動をすることは容易ではありません。 体力的にも時間的にも大変なことがあるでしょうし、 無鉄砲に就職活動できるわけでもありません。
新卒の場合、 時間の融通はつくほうなので数を受けることができます。 新卒の利点をおおいに役立てましょう。
また、新卒での就職活動は別業界、別職種についても十分検討、 挑戦するのに最適のタイミングです。 飼育員以外にも一度目を向けてみるのもよいかと思います。
(他の業種、職種も考えてみて、やっぱり飼育員がいい! と思うのであれば、とても険しい道ですが、 飼育員一本に絞るのもよいでしょう。)
・知識、経験不足を卑下しない
他の動物園で、 すでに働いている方に比べると自分は知識や経験で劣っているので はないか…?と不安に感じる方もいるかもしれません。
でも、採用側もその点については承知の上で募集、 試験を実施しているので過度に心配する必要もありません。
むしろ、知識や経験の無さを指摘されて卑下したり、 逆に見栄を張ったり、 知ったかぶりをする方が印象が悪くなります。
知識や経験がないのであれば、 素直に自分に不足しているところを認めつつ、働きながら習得、 経験していち早く即戦力になるよう努めたい! と熱意と向上心を伝えましょう。
・志望動機は念入りに深く考えて
先にも挙げたように、新卒は動物園飼育員だけでなく、 他業種や他職種の道もあります。また、 複数の動物園の採用試験を併願しつつ、 受験することも可能でしょう。
そのため、採用側からみたら、なぜ飼育員に? なぜうちの動物園を選んだ?は非常に気にするところです。
これらの問いに答えられるよう、 志望動機は念入りに深く考えましょう。
・ガクチカ、自己PRは動物関連じゃなくてもいい
飼育員志望だからといって、学生時代に力を入れたこと、 頑張ったことや自己PRは動物に関わることにこだわる必要はあり ません。サークル活動、部活、研究活動、アルバイト、 ボランティア活動などあなたの良さや強みがよくわかる経験、 エピソードを選びましょう。
以上です
少しでもに皆さんの参考になれば幸いです!
(おまけ)非正規雇用も1つのルート。でも、オススメしない
飼育員志望している学生さんには、 一度非正規雇用で経験を積んでから正規雇用を目指そうかな… とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
ただ個人的にはオススメしません。端的にいえば、 働きながらの転職は大変かつ次につながる可能性が100% といえないからです。
結局思い通りに行かず、別の道へ進んだ方の話もよく聞きます。
リスクヘッジとして、 非正規雇用を検討するのは良いかもしれませんが、 まず第一に正規雇用を目指してほしいです。
仮に、もし非正規雇用となったら、 短期間で多くことを学ぶ努力と、 早めに正規雇用を目指すよう準備を怠らないようにしましょう。
(なんとなく、 居られるだけ安心と思っているとあっという間に時間は過ぎますよ !)
また、日本動物園水族館協会に加盟している園館であれば、 一定期間の勤務で飼育技師認定試験を受験することができるので取 得をおススメします。
この資格を持っていることで、転職や正規登用に有利! とはなりませんが、 動物飼育員として知識と経験を持つ目安になるでしょう。
その他にも他の園館でも使えるスキル、 経験を身につけるのも良いかもしれません。