就職活動する上で、自分の目指す職業のお給料や待遇というのは、誰しも気になるかと思います。
今回は、動物園飼育員のお給料事情について少し紹介します
1.動物園飼育員の給料はどのくらい?
新採用の動物園飼育員(正職員)の基本給は
約15万~19万円程度
年収にすると
約200万~300万円になります。
(募集要項などに記載している基本給などを参考)
勤務先によっては、基本給の他に
・交通手当
・住宅補助手当
・期末手当
といった手当が支給されます。
また、早朝出勤や夜間勤務など勤務時間外に仕事が必要となった場合は、時間外勤務手当が支給されます。
自治体直営の公立動物園は公務員となるため、働く自治体、職種に合わせた給料となります。
指定管理制度の公立動物園は、その動物園を管轄している自治体の公務員の給与に準じることが多いですが、公務員よりも給料が低いことが多いです。
私立動物園は、動物園の運営にもよりますが、周りの話を聞く限りでは、上記の公立動物園と同等もしくはそれよりも低いとのことでした。
また、非正規職員(臨時職員、嘱託職員)は正規職員よりも給料が低いことが多いです。
また、月給ではなく、日給もしくは時給で計算される場合もあります。
昇給については、各自治体や動物園によって違うので正確にはわかりません。
ただ公立動物園で勤務している場合、定期的に昇給があるようです。
2. 飼育員の給料は、生活できないほど低い?
はっきりと言うと、動物園飼育員はその他の職業に比べて、給料は低い傾向があります。
しかし、現役飼育員として働いている私としてはそれほど低すぎるとは感じていません。
ちょっとだけ私の状況を書くと
・一人暮らしできる(仕送りなし)
・自家用車は所有(中古車です)
・年数回、国内旅行に行ける
(お金よりも休みの調整が…。)
・学生時代の奨学金もコツコツ返済できる
(もうすぐ返済し終わります!)
周りの先輩や同僚の状況では、
・結婚している方も多い(共働きが多い)
・2人以上のお子さんがいる家庭もある
・マイホームを持っている方もいる
・たくさんペットを飼っている方もいる
それぞれの家庭状況や生活環境などにもよりますが、そこまで生活苦になるほどの低い給料ではありません。
(あくまでも私の勤務先の状況なので他園の方、非正規職員の方は経済的に厳しい方もいるかもしれません。)
もちろん、他の方と同じようにもう少しお金があればなーと思うことはあります(笑)
飼育員を目指している方には、給料が…とネックに感じている方もいるかもしれません。
実際に給料面に不満、不安があるから動物園飼育員はあきらめたという方や飼育員になったものの、給料と仕事のバランスに不満を持ち、辞めたという方の話を聞いたことがあります。
それぞれの価値観、人生なので、いろんな考えがあって良いかと思います。
ただ高い給料をもらって悠々自適な生活をしたいという方は動物園飼育員は、あまりお勧めしません。
元々、仕事量に合わせてがっつり稼げる職業ではないからです。
これから就職活動を行う、もしくは就職活動中の方は自分が仕事や将来に求めていることをよくよく考えてみて下さい。