Twitterで、専門試験の勉強法について質問がありました。
教養試験も大変ですが、専門試験の情報は不透明なことが多く、動物園飼育員志望者の方を悩ませているのかなーと感じます。
そこで私の経験を踏まえて、専門試験の勉強法について書いていきます。
1.専門試験の出題傾向は?
動物園によって、専門試験で出題される問題は千差万別です。
試験案内等に、出題内容について詳細が記載されている場合は、そちらを参考にしましょう。
一方、抽象的だったり、出題内容について記載されていない場合は、
動物繁殖学、動物生理学、動物行動学、動物管理学、動物栄養学、動物生態学、動物遺伝学、動物の形態、飼料学、分類学、動物園に関する法律、展示学等を勉強すればよいかと思います。
また、外部に依頼せず、動物園独自で問題作成している場合、その園のオリジナル問題が出題されることもあります。
出題範囲はとても広く感じますが、問題の難易度はあまり高くない印象でした。
私が就職活動時に受けた動物園の多く専門試験は、大学や専門学校できちんと学んでいれば解答できる問題と感じました。
(もちろん、学校では教えてくれない分野もあるでしょうし、忘れてしまっている部分もあるかとも思うので、改めて専門試験に向けて勉強をすべきです。)
2.私の専門試験勉強法
私の場合、畜産系の学科に在籍していたため、はじめに畜産を含めた動物の一般知識を学んで、それから動物園動物について自分で学ぶという流れで勉強しました。
そのため、以下の順番で勉強しました。
1)多くの動物にあてはまること
例)動物の感覚器官
五大栄養素
ホルモン
2)一部の動物に当てはまること
例)有袋類の繁殖
反芻胃の消化と吸収
鳥の換羽の仕組み
3)動物園に関すること
例)展示の種類
法律関係
この順番でよかったのかわかりませんが、複数の動物園で試験を通過することができました。
あくまで個人的な勉強法なので、参考程度に留めておいてください。
もし今、勉強し直すというのであれば、飼育ハンドブックか動物園学の関連書籍を読んで、そこからわからない用語や単語について、調べなおすといった勉強をすると思います。
おススメの書籍についてはコチラの記事を参考にしてみてください↓
当時は多少時間に余裕があったので、がむしゃらに勉強していたなぁ(~_~;)
3.専門試験対策のアドバイス
・広く基本的なことを押さえる
突き詰めていけば、動物学、生物学は膨大な範囲になります。
さらに言えば、未知なこともまだまだあるはずです。
専門試験に出題される内容は、動物に関する専門課程を卒業した方を対象にした試験なので、まず動物の基本知識を理解しているかが問われます。
さらに一つの分野に関して、1~2題ずつ出題される場合がほとんどなので、特定の分野を深く勉強することよりも、広く勉強した方が点数に結びつきやすいです。
・記述式問題を想定しておく
動物園によっては、選択式問題ではなく記述式問題を出題する場合があります。
選択式は選択肢から選べばよいのですが、記述式の場合は専門知識と共に制限字数で説明する力、文章を書く速さなども必要となります。
試験案内等に選択式と記載されていない時は、念のため記述式を想定しておいた方がよいかもしれません。
(実際、私は本番の試験が始まってから記述式だと知り、焦った経験があります・・・。)
また、記述式の場合、決まった正答がない問題(例.大型動物を安全に飼育するために注意すべきことは何か)も出題される場合もあります。
知識だけでなく、表現力や発想、これまでの経験などを生かして、自分の考えをまとめる練習をしといた方がよいでしょう。
・オリジナル問題にも配慮
外部に依頼せずに、独自で問題作成している動物園はその動物園の特徴的な内容が出題される傾向があります。
そうしたオリジナル問題が応募先の動物園のことを知らないと解答できない場合もあるので注意しましょう。
(出題側にとっては、この動物園で働きたいのだから、うちの取組みや飼育動物のことを知っていて当然だよねという感じでしょうか)
応募先の動物園については、試験申し込み時点でいろいろ調べているかもしれませんが、試験前にもう1度確認しておくことで、数題程度、簡単に答えられる問題があるかもしれません。
いかがだったでしょうか。
少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
試験勉強頑張ってください!
また、Twitterでもお問い合わせでも質問を受け付けています。
回答にお時間を頂く場合もありますが、もしよろしければご活用ください。
良い質問だった場合は、今後の記事ネタにさせてもらうこともあります(笑)
(追記)
専門試験対策向けに力試し問題はいかがでしょうか?
下記のページもぜひご覧ください。