今回ご紹介する本はコチラ
動物園学ことはじめ/中川志郎 著(玉川大学出版部)
著者の中川志郎さんは、上野動物園でパンダの初来日に携わったり、多摩動物公園長、上野動物園長、東京動物園協会の理事長などを歴任した方です。
本書は1975年に発売されたものですが、いまさら古い本を読んでも・・・と思う方もいるかもしれません。
しかし、この本に書かれていることは年を経ても、変わらない動物園の真髄のような部分を感じます(あくまで私の感覚ですが)。
動物園飼育員を目指す方はもちろんのこと、動物園に関心の持つ方、すでに動物園で働く方に読んでほしい1冊です。
本書は5章で構成されており、動物園飼育員を目指す方は第2章「動物園の役割」、第3章「野生動物の飼育」は、特に学ぶことが多いかと感じます。
- 動物園の役割とは?
- 飼育員の役割とは?
- 動物の飼育するとは?
40年以上前と現在とどのように変化したのか、あるいは変化していないところはどこか?
そんな疑問を考えるとより興味深いと思います。
また、タイトルにもあるように第5章では、動物園学について触れられています。
最近では、「動物園学」という言葉を頻繁に耳にしますし、関心のある方も多いと思います。
本書を読んで、より動物園学への理解を深めていただければと感じます。
ただ一つ残念なのは、すでに絶版となってしまっていることです・・・。
そのため、自ら購入するのは難しいかもしれません。
大きな公共図書館、大学図書館等には蔵書していることがあるので、一度探してみることをお勧めします。
(私は何度も読み返したいほど気に入った一冊だったので、中古で購入しました。)
ご購入を検討する方はコチラから↓
リンク