〇動物園の飼育員は非正規職員も多い!?

動物園の飼育員の中には、正規雇用として働いている方もいれば、非正規雇用として働いている方もいます。
それぞれの動物園によって、契約職員、臨時職員、嘱託職員のように名称はバラバラです。
いずれも契約期間が1年~数年ほどと決められ、1年ごとに更新で複数年働くという場合もあります。

非正規職員を採用するメリットは、動物園として人件費を抑えることができること
若い人材を流動的に入れることができることなどが動物園側のメリットとして挙げられます。

〇非正規職員として飼育員で働くのも一つの選択肢

働き手にとって、非正規職員として働くのは、あまりメリットが少ない気がします。

しかし、非正規職員の飼育員として働くことで
・動物園によっては、正規雇用へ登用につながる
・業界内にいることで、有益な情報を得られやすい、
 飼育員としての動物飼育の経験を積めるといった点から
 他園への転職に有利になる場合がある
というメリットもあります。

また、正規雇用の求人だけではなく、非正規雇用の求人も目を向けることで狭き門と呼ばれる飼育員の道は少しだけ広がるかもしれません。
正規職員の採用試験に比べ、非正規職員の採用試験は応募者の人数が減るため、結果的に試験倍率が下がり、動物園飼育員の就職への可能性が高まります。

〇でも、非正規雇用は今後、問題視されるかも・・・。

上記に挙げた記事は、現状と飼育員として働きたい人へのアドバイスです。
個人的には動物園業界、飼育員として非正規職員は望ましい形ではないのかなと感じます。

なぜなら、動物園の飼育員の仕事は、経験がものいう仕事だからです。
動物飼育は単純作業で掃除、餌やりをすればいいというわけではありません。
動物をしっかりと見て、動物のために多岐にわたる仕事をこなすことは何年も経験を積み重ねが必要な仕事です。
継続的に雇用されることでより動物のため、動物園のために働ける人材が育っていくのに、非正規職員だから1年~数年で契約期間が終わってしまうというのはもったいないとしか言いようがありません。

また、契約期間が終わる職員は新たな就職先を見つけるために就職活動を行わないといけません。
一度、動物園の飼育員になれたからといって、また別の動物園で飼育員で働けるという確証はどこにもありません。

数年だけ飼育員として働いて、泣く泣く別業界で働くことになった方も少なくありません。

なかなか難しい問題かもしれませんが、動物のため、動物園のために一生懸命働く方々が正規雇用、あるいは長期で雇用できる仕組みに変わっていってほしいと願います。


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