動物園飼育員になりたい学生さんに
「専門試験対策用によい参考書ありませんか?」と聞かれることが多いので、
今回は専門試験(おもに動物系の試験)で役立つ書籍を紹介します!

ちなみに専門試験については、
こちらの記事もぜひお読みください。
専門試験イロイロ

1.新・飼育ハンドブック

知る人ぞ知る本です。
専門学校の教科書として、購入している方もいるお聞きしてます。
元々は、飼育技師認定試験の勉強用に利用されているものです。

動物園に関することが網羅されており、専門知識がない方でも読みやすい内容となっています。
一般の書店等では購入できず、日本動物園水族館協会HPより購入できます。
詳しくは、コチラ↓
JAZAの出版物について

一つ欠点を挙げるとすれば、
やや情報が古いことです。
正誤表や補遺訂正もあるので、大きく問題があるとは言えませんが、

・最近注目されている内容(環境エンリッチメント、動物福祉など)
・近年の動物や動物園に関する変更点(条例、法律、動物の分類、レッドリストのランクなど)

といった時事に近い問題に対しては、少し心もとないと感じます。
こうした問題に対しては、別の書籍や情報源から学んだ方がいいです。

ちなみに、飼育ハンドブックから専門試験の問題が出ますよーという噂がありますが、
実体験による推測では

「飼育ハンドブックに載っている内容だったら専門知識を学んでいる人はわかるだろう」

ぐらいな感覚だと思います。
だから、この本に書かれていない内容もバンバン出ますよー(^_^;)

追記(2020.3.26)
2020年4月より「改訂版 新・飼育ハンドブック」が販売されます。
最新の情報について興味のある方はこちらの書籍を購入してはいかがでしょうか。
購入方法や詳細については上記URL(JAZAの出版物について)先をご覧ください。

2.動物園学に関する書籍

最近の専門試験の一部には、動物園学が見受けられるようになってきました。
試験対策用に、ぜひ読んでほしい動物園学の本を2冊挙げます。

2-1 動物園学

動物園学 [ 村田 浩一 ]

価格:9,720円
(2019/8/11 16:03時点)
感想(1件)

この本は、2009年に発刊された「Zoo animals – behavior, management, and welfare」
(オックスフォード大学出版会)という本の翻訳本になります。
海外の事例を元にした動物園に関することが一冊に網羅されている本です。
専門知識がないとややわかりにくい部分もありますが、試験対策として、
また飼育員になってからも重宝する一冊です。
それだけ豊富な内容となっています。

なかなか価格は高価ですが、一読すれば、動物園の知識も深まりますし、多角的に動物園について学ぶこともできます。
本書のおわりには、専門用語集もあるので、用語を説明する記述問題への対策にも役立ちます。

2-2 動物園学入門

動物園学入門 [ 村田浩一 ]

価格:4,212円
(2019/8/11 16:10時点)
感想(0件)

こちらも動物園学に関する本ですが、さきほどの本に比べると、国内の事例を多く取り扱っている本になります。
先ほど挙げた動物園学に比べて、情報はより精錬した内容なので、比較的理解しやすい本となっています。
まずは一冊と思う方や初めて動物園学について学びたい方には良書だと感じます。

ただ、この本だけだと試験対策には、少し情報不足です。
もっと試験対策に即した内容がよければ、もっと専門知識を深く身に付けられる本と合わせて勉強した方が良いかと感じます。

3.動物の飼育管理

動物の飼育管理 [ 鎌田 壽彦 ]

価格:4,752円
(2019/8/11 16:12時点)
感想(0件)

この本は、動物の飼育管理に関わる理論的な部分だけではなく、実践的な内容も含めて説明されている一冊です。
飼育管理にかかわる専門知識を身に付けるためにはぴったりです。

また、この本は家畜(牛、豚、鶏、馬)だけでなく、伴侶動物、展示動物、実験動物の飼育管理についても
各章を設けて説明されています。
専門試験では、動物園動物(展示動物)だけでなく
家畜やその他の動物についても問われることがあるので、この一冊で幅広い内容をカバーできるはずです。

さらに加えて、出版社である文永堂出版は農学、獣医学に関する専門書を多く扱っています。
大学の教科書、参考書籍として、利用している学生も多いかと思います。
先にあげた三冊と違って、それぞれの専門分野に特化している専門書なので、
試験対策用としては、自分の苦手な分野、もっと知識をつけたい分野の専門書を読むといった方法が有効です。
(試験対策以外としても、動物園に関わる本も多いので興味のある方は調べてみてはいかがでしょう?)

いかがだったでしょうか。
今回挙げた本以外にも学校で使用しているテキスト、各動物園が出している出版物やHPなども
専門試験対策には有効です。

それぞれの動物園によって、専門試験の出題内容、難易度などが大きく異なるので

試験対策を考えるのは大変かと思いますが、この記事が少しでも皆さんの試験対策のお役に立てれば、幸いです。