Twitterで、「飼育員としてどんなことを学んでいるか教えてほしい」とリクエストがありました。
そこで今回は「飼育員と学び」というテーマで書きたいと思います。

本サイトを閲覧している方は、飼育員になるために多くのことを学んでいると思いますが、飼育員になってからも、学ぶことが多々あります。

将来、飼育員になった時のイメージとして、参考にしていただければ幸いです。

〇飼育員はどんなことを学んでいるの?

個人的には、飼育員の学びには大きく分けて、以下の3つのカテゴリーがあるかと思います。

1.動物について
2.動物園について
3.仕事全般について

それぞれ見ていきましょう。

1.動物について

動物を飼育する上で、動物について学ぶことは必要不可欠です。
特に自分の担当する動物については、より多くのことを学ばなければなりません。

動物種として
・生態や形態
・野生下の状況
・人間生活とのかかわり方
・飼育下で種特有の問題・・・など

動物個体として
・これまでの飼育歴
・性格
・他個体との関係性
・既住歴
・よく見られる行動
・好物や苦手なこと・・・など。

いつも相手にする動物だからこそ、深く理解しようとする姿勢が大切かと思います。

2.動物園について

動物園で働く職員の一人として、動物園についても学ぶことも必要です。

・自分が働く園はどんな歴史があり、どのようなコンセプトであるか。
・自園が目指すべき方向はどういった方向か。
・自園や動物園全体が抱える問題は?
・動物園が持つ社会的役割は何か。
・動物園における教育活動とは?研究活動とは?
・動物園から野生動物の保全にどのようにつなげるか。
・・・等々

動物園に関係する学問「動物園学」という言葉も聞いたことがある方もいるかもしれません。
動物園というのは、とても多岐の学問分野によって構成されており、奥深いものです。
また、働く身になってから動物園の見え方が変わって、違った視点で学ぶということもあります。

3.仕事全般について

飼育員に限らず、どんな職業でも日々学ぶことは多いかと思います。
また、自己啓発や仕事術などの書籍で新しい考えやスキルを身に付けている方もいるかもしれませんね。

飼育員の仕事内容からだと
・動物との付き合い方
・飼育展示技術の向上
・来園者の方への接し方、ガイドの方法や伝え方
・調査研究のためのデータ収集法、記録の付け方
・伝えるための技術向上(掲示物作成、SNSでの見せ方)
・・・等々

他の職業でも当てはまりそうなことであれば、
・ミスを減らすためにはどうするか
・人間関係を円滑にする方法
・メンタルを強くする方法
・自分の強みをもっと生かすためにはどうするか
・どんなチームをつくっていくか
・タイムマネジメント
・仕事の重要度と省力化するためにできること
・人材育成、後輩への指導・・・等々

もっと細かくみれば、無数にあるかと思いますが、とりあえずこの辺で(笑)

〇飼育員はどのように学んでいる?

一言で学ぶといっても、学び方は様々です。
しかし、飼育員の学びは、仕事していく中で学ぶことが多いと感じます。
理論よりも実践に重きをおいている感じです。

自分の目で動物を観察して、行動していく。
時には他のメンバーに相談したり、過去の日誌や資料を確認するといったことで多くのことを学んでいきます。
また、そうした積み重ねの日々の中で、動物園について考えて学びを深めることも多いでしょう。
失敗もありますが、修正しながら一つ一つ学んでいくこともあります。

仕事以外では、休日に各種イベントや研修会、勉強会、学会への参加、他施設への視察もあります。
(出張になることもありますが、自腹で行く場合も・・・。)
自ら書籍、文献などで調べるといったこともあるかもしれませんね。

いかがだったでしょうか。
飼育員になってからも、学ぶことがいっぱいだなぁと感じたかもしれません。
でも、日々悩みながらも飼育員として働き、多くのことを吸収しつつ、学ぶことはとても充実しています。
(この仕事が好きだからーという大前提もあるかもしれませんが)

これから飼育員を目指す方は、飼育員になってからもよく学び、よく行動する方であってほしいと願っています!
そして、未来の動物園をより良くしていきましょう!!