〇動物園の飼育員になるのは難しい?

動物が好きな人は、一度は憧れたことのあろう、動物園の飼育員という職業。
しかし、動物園の飼育員になるのは、とても難しく、狭き門だと一般的に言われています。
飼育員になる人よりも、なれずに諦め、別の道を歩む人の方が圧倒的に多いです。
そもそもなんで狭き門なのでしょうか?

〇動物園の飼育員が狭き門である理由(動物園側)

まずは採用側、動物園側による要因です。

1.ほとんどが欠員募集

多く企業、あるいは公務員などは毎年、一定数の求人がありますが、動物園の場合、毎年、飼育員の求人を出すことはまれです。
なぜなら動物園の飼育員の採用は欠員募集がほとんどだからです。

動物園は大規模な拡大や業務量の増加がない限り、飼育員の人数はそこまで増員することがありません。
そのため現状の人数に加えて、新規に採用することは少なくなります。

そのため動物園で新規採用として、飼育員の求人を出すというのは、現在働いている人が辞めた時=欠員の補充ということになります。

個々の動物園でみると数年毎に1度採用試験があり、採用人数も1~2名というようなことが多いです。
また比較的規模の大きい動物園は毎年のように募集がかかることもありますが、規模の大きさに関わらず、採用人数は欠員数とほぼ同じなので、1件あたりの採用人数も1人もしくは若干名というのが現状です。

2.受けやすく、受かりにくい採用試験

もう一つ、多くの一般企業と違う点に希望者の受験資格がゆるく、受験者の幅が広いという点があります。

まず、受験資格についてですが多くの動物園の飼育員の募集要項などを確認すると
・年齢(~歳未満)
・大学、短大、専門学校等で動物や生物に関する専門科目を修了していること
の2点を書かれていることが多いです。

もちろん、動物園によってはこれらに加えて
・資格(自動車運転免許など)
・学歴(大学卒、専門学校卒)
などの受験資格に一定の条件を加えている場合もあります。

しかし、これらの条件は裏を返せば、年齢と動物関係の勉強をしてきたという条件を満たせば
誰でも受験できることになります。

つまり、動物関係の学校を卒業予定の新卒の方だけでなく

・大学を卒業し、大学院で修士、博士など学位を取った方
・求人募集をかけた動物園ですでに非正規雇用で働いている方
・別の動物園で正職員、非正規職員で働いている方
・既卒でいったんは別の業界で働いているけど、動物園飼育員をあきらめきれない方

こうした多くの方が同じ試験を受験することになります。
受験者層が幅広いと当然、受験者数は増えます。
よって、結果として飼育員になるのは狭き門となります。

〇動物園の飼育員が狭き門である理由(受験者側)

動物園側だけでなく、受験者側にも動物園飼育員になることを難しくしている要因があります。

1.働きたい動物園の条件が厳しい

動物園の飼育員の求人は全国でも数十件ほどと少ないのにも関わらず、受験者側が条件を絞りすぎている場合があります。

受験者が求める条件としては
・待遇
・働きがい
・勤務地
・将来性
などなど挙げていけばキリがありません。

先に一言申しておきますが、「動物園」という勤務場所を選び、「飼育員」という職種を選んでいるだけで、あまたある職種の中でかなり条件を絞っていることを忘れないようにしてください。

「じゃあ動物園の飼育員で働けるならどこでもいいや」と考えるのも少し問題ですが、自身が譲れる条件、譲れない条件といったことはよく考えておきましょう。

2、求人を見落としてしまっている

動物園の飼育員の求人が出る時期は不定期です。

そのため求人情報の見落としはよくあります。

求人情報を見落とすことは、飼育員になる機会を逃すということになります。
全体数が数十件程度なので、1,2件ならまだしも数件の求人を見落としてしまうのは、自ら飼育員になる可能性を低くしていることに変わりありません。

動物園のHPやその他求人情報サイトをこまめにチェックすること、人脈を生かして動物園業界の人から情報をもらうなど、飼育員希望の方は求人の見落としがないような努力が必要ですね。

採用側の理由は仕方がないとしても、受験者側の理由は各々の対応で改善できることがあるかもしれません。
動物園の飼育員を目指す方は上記に書いた理由を理解しながら、ぜひ狭き門に挑んでみてください。