今回は公立動物園(特に自治体直営の動物園向き)の記事です。
なんとなく公立動物園で働きたい!という飼育員志望の方は一定数います。
そうした方に公立動物園で働くうえで注意してほしい点、見落としがちな点をご紹介します。

公立動物園の飼育員は全て公務員?

はじめに公立動物園は以下の2種類の分かれます。
1.自治体直営の動物園
2.自治体からの指定管理制度または委託により企業、団体、公社や協会などが運営するもの

よく公立動物園の職員は公務員だから、公立動物園で働くには公務員試験を受ける必要があると他のサイトや書籍には書かれていますが、それは自治体直営の動物園に限った話です。
自治体直営ではない動物園はそれぞれの管理団体の職員採用試験を受けることになるので注意しましょう。
動物園の種類についてはコチラの記事も参考にしてください↓
動物園の種類

日本動物園水族館協会(JAZA)加盟園館のうち約8割が公立動物園であり、その半数が自治体直営の動物園となっています(2020年5月現在、独自調べ)。
また、今後の各園の情勢によっては、運営が自治体直営から指定管理制度等の移行の可能性もあります。
働きたい動物園がある方は、運営状況について定期的に情報収集をしておいた方がよいかもしれません。

公立動物園で公務員として働くのは安定、安心?

飼育員志望の方には、できれば自治体直営の動物園で公務員として働きたいという方がいます。
・他の動物園より給料、福利厚生がよさそう。
・よほどのことがない限り、クビにはならないだろう。
・なんとなく社会的ステータスが良さそう。
そんなイメージがあるのかもしれません。

しかし、自治体直営の公立動物園で働く場合にも少し注意が必要です。
今回は2点ほど挙げます。

・動物園に配属されない場合もある

本サイトでは分かりやすくするため、「動物園に就職する」という表現で記事を書いていますが、正確には動物園を運営している自治体に就職し、動物園に配属され、飼育管理業務にあたるということです。
そのため、自治体の公務員となっても動物園に配属されない可能性もあります。
試験を受ける際は、自分がどのような職種と採用されるのかをよく確認しましょう。

また、最初は動物園での勤務でも、数年ごとの配置転換によって動物園以外で働く可能性もあります。
動物園以外にどのような配属先があるかは自治体ごとに異なりますので、興味のある方は各自治体に問い合わせてみることをお勧めします。
自治体によっては、動物園以外の配属先は知っていますか?という質問を面接で聞かれた例もあります。

・自治体直営でなくなった時、選択を迫られる場合もある

現在は自治体直営の動物園も10年、20年先も自治体直営である保証はありません。
過去には自治体直営だった動物園も指定管理制度の導入によって、民間の企業や団体に運営が移行した例もあります。

先にも挙げたように、公務員になるということは自治体に採用されていることになります。
そのため指定管理制度により別団体の運営に移行したら、公務員を辞めてその企業や団体に再就職するか、公務員として動物園以外で働くことにするか選択が迫られる場合もあります。
(場合によっては、自治体から新たな運営団体に数年間、出向という形となる場合もあります。)
要は公務員でいたいのか、飼育員でいたいのかということですね。

各自による希望通りになればいいですが、自治体や新たな運営団体の方針によって、希望に沿わない結果になった話も聞いたことがあります。
また、内部試験で新たな運営団体に再就職できる場合もあれば、再び職員採用試験を受け直すという場合もあります。

以上、2点あげました。
全ての自治体、動物園にあてはまるわけではありませんし、あくまで可能性があるという話なので知識程度に覚えておくとよいかと思います。
ちなみに指定管理制度を導入している公立動物園でも、私立動物園でも配置転換によって飼育管理業務から外れることや運営する企業や団体が変わる可能性はあります。
自治体直営の動物園に限ったの話ではないことをご理解ください。

いかがだったでしょうか?
リスク、デメリットというわけではありませんが、公立動物園でも働くうえで注意が必要な点はあります。
また、こうした点は就職活動の際に見落としがちなので注意しましょう。働きたい動物園の運営元を含め、どのような形で飼育員として働いているかは必ず確認しましょう。
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。