今回ご紹介する本はコチラ!

「動物園のつくり方-入門動物園学」(武田庄平・鈴木馨・上野吉一・竹村勇司訳)
 
この本は“An Introduction to Zoo Biology and Management”(Paul A.Rees著,Wiley-Blackwell,2011)の翻訳本になります。
内容は3つのパート、15の章に分かれて、海外の事例を基に動物園に関する内容が広く網羅されたものとなっています。
 
専門試験対策書籍に挙げた「動物園学」も海外の事例を基にした内容で、内容自体は重複している部分も多いです。
ただ、この本も十分読む価値があるかと思います。
 
あくまで私の感想と主観でこの本のおススメするべきところを挙げるならば
 
・動物管理、動物園に関心のある学生、動物園で働いている若手職員向けに書かれている。
そのため動物園で働きたい方、経験の浅い方には適した内容、興味ある内容が多い。
 
・章末の問題、議論はシンプルな問いかけの割には深く考えさせられるものが多い。
こうした問題、議論に対して自分の意見をもつことは将来、働いていく上できっと役立つと感じられる。
 
・飼育管理については他の書籍の方が広い内容を網羅しているが、海外事例を知る、学ぶ最初の1冊としてはかなり有用だと感じられる。
また、これからの動物園に必要な「教育」「研究」「保全」といった部分について多くのページが割かれている。
 
・附録が充実しており、関心を持った内容に役立つウェブサイトについて多く取り上げられている。
 

・「動物園学」よりもお値段は控えめ

 
私の場合、先に「動物園学」を手に入れたので、こちらの本はやや内容が重複している感が否めなかったです。
 
ただし、「動物園学」では少し幅広い内容すぎて、理解が追い付かない。
もう少し飼育管理よりも動物園を取り巻く環境といった部分から入っていきたい。
もう1歩、教育や研究、保全について深く学びたい。という方にはおススメな1冊です。
 
採用試験対策だけでいえば、動物園学やその他の書籍の方が有用かもしれません。
しかし、数十年先の動物園を担う人材として、飼育員として働く前から一読する価値がある本だと思います。
ぜひ一度手に取ってみてください。